
Installation

Installation view / Photo: Yuki Kobayashi

Installation view / Photo: Yuki Kobayashi
Detail

Detail / Photo: Yuki Kobayashi

Detail / Photo: Yuki Kobayashi

Detail / Photo: Yuki Kobayashi

Detail / Photo: Yuki Kobayashi

Detail / Photo: Yuki Kobayashi

Detail / Photo: Yuki Kobayashi
Concept
月面で展覧会を開くとしたら、何を展示し、誰を鑑賞者として考えることができるだろうか。
地球上の展覧会は、ほとんどの場合、人間が見ることを前提としている。しかし月面には、作品を見る人間はいない。
そこで私は、現在の人間ではなく、人類がいなくなった遠い未来に偶然この作品を発見するかもしれない、未知の知性体を鑑賞者として想定した。
本作では、地球に生息するさまざまな動物を直径0.5mmのミクロ彫刻として制作し、それぞれの遺伝情報を内部に封入する。それらを「ノアの方舟」を模した人工衛星で月へ運び、月面に放出する展覧会を構想している。
もし遠い未来に誰かが彫刻を発見したなら、その形とDNAから、かつて地球に多様な生命が存在していたことを想像するかもしれない。
これは、まだ出会ったことのない未来の存在へ向けて、地球生命の痕跡を残すための展覧会である。
Research / Process
- Micro sculptures — 直径0.5mmの動物彫刻。30種類、雌雄2匹ずつで計60匹を制作。
- 2024.03 — JAXA探査イノベーションハブ内の月面を模した実験砂場でコンセプト映像を撮影。
- 2024.06 — DNA入り動物ミクロ彫刻を制作。
- 2024.12 — 審査会展示。
- 2025.05 — DNAを彫刻ゲル内に封入し、彫刻から動物種のDNAを特定することに成功。
制作背景
実際に月面で展覧会を行う場合、地上と同じ方法をそのまま持ち込むことはできない。月への輸送には重量や大きさなど大きな制約があるため、できる限り小さな彫刻による展示方法を考えた。
同時に、月面には作品を見る人間がいないことから、「誰のために展示するのか」という問いが生まれた。
そこで、現在の人間ではなく、人類がいなくなった未来に作品を発見するかもしれない未知の知性体を鑑賞者として設定した。
作品構想
地球上に生息する30種類の動物を、直径0.5mmのミクロ彫刻として制作する。各種を雌雄2体ずつ制作し、それぞれの彫刻内部にその動物のDNAを封入する。
これらを「ノアの方舟」を模した人工衛星に搭載して月へ運び、月面上に放出する。
動物の形態と遺伝情報という二つの方法によって、地球に存在した生命の情報を未来へ残すことを試みる。
制作プロセス
30種類の動物を雌雄2体ずつ、計60体のミクロ彫刻として設計・制作した。
2024年3月には、JAXA探査イノベーションハブ内の月面環境を模した実験フィールドでコンセプト映像を撮影した。その後、ミクロ彫刻内部へDNAを封入する方法を検討した。
2025年には、ゲル状の彫刻に封入したDNAを再び抽出し、そこから動物種を特定できるかを検証した。
Exhibitions / Credits
技術協力:宇宙探査イノベーションハブ(JAXA)、株式会社BMFほか